入れ歯で後悔したくない方へ~名医のいるクリニック選びのコツ
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「入れ歯では噛めなくて困っているのです」という患者さんがなんと多いのでしょう?

  • 「365日我慢しています…」
  • 「とにかく噛めるような入れ歯にしてください。」
  • 「もう、手の施しようがないと言われてしまったのです。」

このような悩みを訴える患者さんが、高齢の方ばかりでなく、30代や40代の若い方も含めて、驚くほどたくさん来院されます。
噛めない入れ歯では、日常生活を送る上で、いろいろな弊害が生じてきます。

「とにかく、食べられるものが無い。」
「菓子パンを牛乳に浸して食べています。」
「外食に誘われても食べられるものがないと困るので断っています。」
「入れ歯はいつもは外していますが、人と会うときだけ見栄えが悪いので仕方なく入れるのです。」

噛めないという方は、このように、いつもいつも、歯のことを気にして生活をすることになってしまいます。しかも、食べることは毎日毎日1日に3回、365日欠かさずに行われる営みです。
噛めないストレスは、いかばかりでしょう。
また、噛めないことは、食事以外の問題も引き起こして来る場合もあります。

食べるだけはない「噛める」ことの大切さ

噛めない時期が長く続くと、噛む筋肉を使うことが減るため、頬のあたりのハリが無くなってきます。生き生きとした感じが減って、なんとなく老けた感じがする、とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。

そのように、長年噛めなかった患者さんが、治療によって噛めるようになると、どうなるでしょう。数か月たつ頃には、頬の筋肉のハリが戻り、驚くほど若々しくなっていくのです。

その様子を見ることができるとき、私は歯科医師として、良い仕事ができたと、何より嬉しく思います。

そうしたことばかりでなく、噛めること、それは、実は、健康な生活の必須条件なのです。噛めることは以下の予防につながります。

  • 認知症の予防になります。
  • 肥満の予防になります。
  • 低栄養の予防にります。

つまり「噛めること」は、いつまでも健康な生活を送る上で大変重要な要素なのです。その意味からも、私は、噛めない入れ歯は意味がないと思っています。
噛めない患者さんが来院されると、私はいかにして噛めるようにしていくか、技術と知識を総動員して治療方法を考えます。
必要であれば、インプラントも考えます。インプラントと入れ歯の併用治療も考えます。

とりわけ、インプラントと入れ歯の併用治療は、入れ歯を熟知した上でインプラントを骨に植える場所や方向などを決定する必要があるため、インプラントだけの知識では難しい治療となります。

寝たきりにならないために

高齢になっても、人の手を借りずに、健康に暮らしていきたいということは、多くの人が願っていることだと思います。
しかし、残念ながら、日本の現状は、人の手を借りて生活をする期間が、平均6.4年という統計が出ています。
ずいぶん長い期間にわたって、介護を受けながら生活をしている日本の実態に驚かされます。

介護が必要になる原因は、2001年の人口動態統計および国民生活基礎調査によると、

第1位 脳血管疾患    26%
第2位 高齢による衰弱  17%
第3位 転倒・骨折    12%
第4位 認知症    11%
第5位 関節疾患   11%
第6位 パーキンソン病 6%
その他    17%

となっています。

寝たきりにならないように年を重ねたいと思われる方は大勢いらっしゃることでしょう。多くの研究で、噛めることが、寝たきりにならないために、とても大切だとも言われています。

噛むことで脳の血流量が増え、認知症予防との関連が認められる

残っている歯の数が少ない高齢者ほど、記憶をつかさどる大脳の海馬付近の容積が減少していることが東北大学の医学部・歯学部の共同研究で突き止められました。
同大学の渡辺教授は「噛むことで脳は刺激されるが、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。
それが脳の働きに影響を与えているのではないか」とも話しています。

寝たきりの統計の第4位の認知症にかかわる報告です。転倒予防のためにも、運動機能が維持できるような噛める状態は大切です。

柔らかい食べやすいものに偏り、肥満になる人も少なくない

≪肥満は慢性疾患の危険性が高くなると言われます≫

噛めない人は、噛み応えのある食材を敬遠し、食べやすい柔らかいもの、甘いものに偏りがちです。
噛めないから、毎日菓子パンを牛乳に漬けて食べて肥ってしまったという話もよく聞きます。
しっかりと噛めるようになると、野菜などの繊維質をとれるようになりますし、噛む刺激が脳に伝わって、食欲が抑制されたり、エネルギー代謝が活発になるという報告もあります。
肥満の予防のためにも、噛めることは重要です。

寝たきりの統計の第1位の脳血管障害は肥満も要注意事項であることから、噛めることとも無関係ではありません。

低栄養の予防になる

噛めない人の傾向として、糖質主体の食事に偏ることで、良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルの摂取が不足しがちだという研究結果もあります。
噛めないことで痩せてしまう場合も、逆に糖質ばかり摂ってバランスを欠いている場合も健康な栄養状態とは言えません。
寝たきりの統計の第2位衰弱を予防するために関係してくる項目です。

噛みしめができなくなると、運動機能が低下しやすいとも言われている

奥歯で噛みしめられない人は、開眼片脚立ちなどの運動機能が低下しやすいことが報告されています。
転倒予防のためにも、運動機能が維持できるような噛める状態は大切です。
運動機能は、統計の第3位、転倒・骨折の予防に大きくかかわってきます。
つまり 噛めるようになると、

  • 脳血流量が増える可能性があります。
  • 認知症の予防との関連も示唆されています。
  • 動機能向上により、転倒しにくくなる可能性があります。
  • 太りやすい甘く柔いものに偏ず、健康的な食事が可能になります。
  • 噛めないことから来る、低栄養を防げます。

噛めることは、いつまでも健康な生活を送る上で大変重要な要素なのです。
何歳になっても、何でも食べられる『美味しい』生活は、実は、寝たきりになることを予防する重要な側面も持っているのです。
元気な時にこそ、しっかりと噛めるお口の健康を獲得することが、健やかな日々を獲得する大切な一歩です。